現在、九州における果菜類の苗は1億〜1億3千万本が作付されています。その中で購入苗が占める割合は約半数にあたる5千〜6千万本と言われており、今後も需要は拡大すると予測されています。
こうした市場背景を受けて当農場は「有限会社竹内園芸・熊本農場」として平成26年に九州で開業しました。平成29年には「株式会社熊本野菜育苗センター」として分社化。現在、九州〜西日本エリアを中心に生産農家、販売店向けの苗を生産・出荷しています。
接ぎ木の技術も含め、安定した品質の苗を作るのは容易ではありません。苗という個体差のある生き物を環境差や気象の変化があるなかで確実に育てていくには全ての育苗工程において細心の注意を払う必要がります。 当農場では半世紀近くに渡って蓄積してきた育苗技術だけでなく、先進的な機械設備を積極的に開発・導入することで作業効率化と省力化を図り、良質で元気な苗を安定的に生産し、お客様にお届けするよう勤めています。
苗七分作とか苗半作という言葉があるほど、苗の良し悪しは定植後の作柄に影響を与えます。精神的にも肉体的にも労力のかかる「育苗」を私たちにお任せいただくことで「うまくできるだろうか…」といった不安から解放されるだけでなく、収穫期をずらすことで圃場を有効活用したり、ハウスの整備や定植準備に充てることができます。 そして私たちの主力商品である「接木苗」は、2種類の植物の長所を兼ね備えた苗です。美味しい実がたくさんなる品種と病気に強い品種を合わせれば、病気に負けず栽培管理が容易で美味しいトマトが収穫できます。
私たちは創業以来「私たちの苗がお客様の利益に繋がること」を常に考え、取り組んできました。これからも「日本の農業、農家のために」九州のまん中からより良い商品を生産者の方にご提供して参ります。